ゴルフを楽しんでいる方の中には、肘の内側が痛くなり「とりあえず湿布を貼って様子を見よう」と考える方が少なくありません。実際に、ゴルフ肘(内側上顆炎)は湿布で痛みがやわらぐことがあります。ですが、湿布を貼って一時的に楽になっても、ラウンドや練習をするとまた痛むという相談は非常に多いです。
武庫之荘駅前整骨院サキュレでは、施術歴20年以上・8万回以上の現場経験の中で、ゴルフ肘に悩む会社員・経営者・競技志向の方を数多くみてきました。その経験から言えるのは、ゴルフ肘は「肘だけの問題」と考えると長引きやすいということです。
この記事では、ゴルフ肘への湿布の正しい貼り方、効かない理由、そして再発しにくい身体づくりまで専門的にわかりやすく解説します。
ゴルフ肘に湿布は効果があるのか
湿布で期待できる効果は痛みと炎症の緩和
ゴルフ肘は、肘の内側についている筋肉や腱に負担がかかり、炎症や微細な損傷が起こる状態です。特にスイングの繰り返し、ダフリ、強いインパクトなどで起こりやすくなります。
この時、湿布には炎症を抑えたり、痛みをやわらげたりする目的があります。練習後にズキズキする、触ると熱っぽい、動かすと痛むという初期症状には役立つことがあります。
実際に、週2回ゴルフに行く40代男性の患者さんも「湿布を貼ると翌朝は少しマシ」と話されていました。こうした一時的な緩和には意味があります。
湿布だけでは根本改善しにくい理由
ただし、湿布は原因そのものを変えるものではありません。炎症があっても、その背景にあるのは手首の使いすぎ、肩甲骨の動きの低下、体幹回旋不足、握り込みの癖などです。
FJA理論では、痛みを単なる損傷ではなく「動きのエラー」として評価します。主運動はできていても、副運動や滑走が乱れていると、一部へ負担が集中します。つまり肘が悪いのではなく、肘に負担が集まる使い方になっているケースが多いのです。
湿布で炎症だけ抑えても、同じスイング動作なら再発しやすくなります。
ゴルフを続けながら使う際の注意点
仕事もゴルフも休めない方は多いですが、痛み止め代わりに湿布だけで無理を重ねると悪化しやすいです。痛みが減った=治ったではありません。
プレー後のケアとして使いながら、練習量の調整やフォーム見直し、身体機能の改善を並行することが大切です。
ゴルフ肘の湿布の正しい貼り方
痛みが出やすい内側上顆の位置とは
ゴルフ肘で痛みやすいのは、肘の内側にある少し出っ張った骨の周囲です。ここに前腕の筋肉が付着しており、手首を曲げる・握る・捻る動作で負担がかかります。
湿布は広く適当に貼るより、圧痛点を中心に貼る方が効率的です。肘を軽く曲げた状態で、内側の痛い場所を確認して貼りましょう。
冷湿布と温湿布の使い分け
熱感がある、運動直後にズキズキする場合は冷感タイプが向いています。一方で、慢性的に重だるい、朝こわばる、血流不足を感じる場合は温感タイプが合うことがあります。
ただし、冷たい感覚・温かい感覚は刺激であり、実際に深部温度を大きく変えるわけではありません。使って楽になる方を基準に選ぶのが現実的です。
貼る時間・回数・皮膚トラブルの注意点
一般的には製品表示に従い、長時間貼りすぎないことが大切です。汗をかいたまま貼るとかぶれやすくなります。
皮膚が弱い方は毎日同じ場所を避ける、入浴直後は少し時間を空けるなどの工夫をしてください。
ゴルフ肘が治らない本当の原因
肘だけでなく手首・肩・体幹の連動不良
ゴルフスイングは全身運動です。本来は足元から骨盤、体幹、肩、腕へ力が伝わります。しかし体幹が回らない、肩甲骨が硬い、手首だけで合わせる癖があると肘が代償します。
当院では、肘だけでなく首・肩・胸郭・股関節まで確認します。すると「肘より胸郭が硬い」「握力の左右差が大きい」といった問題が見つかることも珍しくありません。
スイング動作で起こる負担の集中
トップから切り返しで力む、ダウンスイングで手打ちになる、インパクトで詰まる。こうした動きは前腕屈筋群へ過剰負担をかけます。
ある50代男性は、肘の施術だけでは変化が乏しかったのですが、股関節回旋と胸郭可動性を整えると痛みが大きく減りました。身体全体の連動が変わると肘の負担も変わります。
姿勢不良と循環低下が回復を遅らせる理由
姿勢循環整体では、身体を一つのユニットとしてみます。猫背、巻き肩、浅い呼吸、長時間座位が続くと、血流やリンパ循環が滞り、回復しづらい状態になります。
流れが滞ると修復も遅れます。肘を治すには肘だけでなく、全身の回復環境を整える必要があります。
ゴルフ肘を根本改善するために必要なこと
炎症を抑えた後に動きを整える重要性
痛みが強い時期はまず負担軽減と炎症コントロールが優先です。しかし、その後に動作改善をしなければ再発しやすいままです。
痛みが少し落ち着いたら、可動域、筋出力、連動性を整える段階へ進む必要があります。
FJA理論による滑走・副運動の評価とは
FJA理論では、関節が表面的に曲がる伸びるだけでなく、内部で起こる微細な滑りや回旋、神経制御まで評価します。これが乱れると、動けているようで無理な負担が積み重なります。
当院ではTFM・AFR・JICの考え方を用い、触れて変えるのではなく、身体が正しい反応を引き出せるよう調整します。強く押し込む施術ではありません。
姿勢循環整体で再発しにくい身体づくり
局所調整で細部を整えたあと、全身循環を整えることで改善は安定しやすくなります。呼吸、歩行、姿勢、重心バランスまで整えることで、肘に負担が戻りにくくなります。
全員に同じ順番で全身を整えるルーティンがあるため、再現性と安定感も高い施術です。
こんなゴルフ肘は早めに専門家へ相談を
湿布で変わらない痛みが続く場合
湿布を貼ると少し楽になるものの、外すとまた痛い。そんな状態が2〜3週間以上続いている場合は、単なる炎症だけではなく、身体の使い方や関節の動きの問題が背景にある可能性があります。特にゴルフ肘は、肘そのものよりも手首の使いすぎ、肩の可動域低下、体幹の回旋不足などが関係しているケースが少なくありません。
実際に「湿布と痛み止めで様子を見ていたが、3か月たっても変わらない」という方も多く来院されます。この場合、炎症を抑えるだけでは改善が頭打ちになります。痛みが長引くほど無意識にかばう動作が増え、肩こりや手首痛まで広がることもあります。
痛みが続く時は、今起きている炎症だけでなく、なぜそこに負担が集中しているのかを評価することが重要です。
仕事や日常生活にも支障がある場合
ゴルフの時だけ痛む段階なら、まだ負担が限定的なこともあります。しかし、パソコン作業、フライパンを持つ、荷物を持ち上げる、タオルを絞る、ドアノブを回すといった日常動作で痛む場合は、症状が進行しているサインです。
肘の内側には、手首や指を動かす筋肉が集まっています。そのため、仕事でマウス操作が多い方、荷物を持つ機会が多い方、家事で手を酷使する方は、ゴルフの負担に生活負担が重なり回復しにくくなります。
「ゴルフを休めば治ると思っていたのに、仕事中も痛い」という方は珍しくありません。こうした状態を放置すると、慢性化して少しの負荷でも痛みが出やすくなります。早めに負担の分散と身体全体の調整を行うことで、長期化を防ぎやすくなります。
しびれ・握力低下がある場合は医療機関へ
ゴルフ肘は基本的に腱や筋肉への負担が中心ですが、しびれ、握力低下、指先の感覚異常、夜間にうずく痛み、強い腫れがある場合は注意が必要です。肘周囲の神経絞扼、頚椎由来の神経症状、炎症性疾患、別の整形外科的問題が隠れていることもあります。
例えば、小指や薬指までしびれる場合は肘部管症候群など尺骨神経への影響が疑われます。また、ペットボトルのフタが開けにくい、クラブが握りづらいといった握力低下も見逃せません。
このような症状がある場合は、自己判断で湿布だけ続けるより、整形外科など医療機関で画像検査や神経学的評価を受けることをおすすめします。必要な検査を受けたうえで、適切な保存療法やリハビリを進めることが、安全かつ早期改善への近道です。





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